何かしらの変化

  

 土曜日、何かが変わった。その何かをうまく説明することはできないけれど、何かが、じつにさりげなく、けれども確実に変わっていった。これは季節の変わり目を察するあの感じに近いかもしれない。妙にわくわくしてしまう。くすりと、思い出し笑いをしてしまう。早く会いたい。いまはそればかりだ。どうやら月曜日が始まらしい、ソファに寝転がる坊主がため息をついている。最高の一週間が始まるなあ、とぼくが隣で笑うと、坊主はぼくを叱り、静かにプリンを食べ始めた。